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村上春樹 文藝春秋 理由

4月12日深夜0時に発売された村上春樹さんの新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。発売前はタイトル以外すべて謎に包まれていました。その反動からか書店・インターネットでは予約が殺到。

出版社である文藝春秋は、
「新しい本が出せる、長編小説が出せるのは(社内)みんな大喜びだった」

実は、村上春樹氏の長編小説を出版するのは文藝春秋史上初!
その裏には、ある理由が隠されていたそうです。

週刊朝日の取材に、文藝春秋 平尾社長がこたえてました。

私の憶測ですが、長年担当してきた女性編集者への追悼の思いをお持ちだったのではないでしょうか。


編集者の名前は岡みどりさん。2010年夏50代半ばでガンのため亡くなりました。
生涯独身だった彼女は末期ガンに患っていることが判明した時も手術をせず
村上さんのインタビュー集の編集に携わっていたといいます。

しかし…完成を待たず亡くなりました。

それから2年後の9月にその本『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』は完成しました。あとがきには35年来の付き合いという、岡さんとの出会い綴られていました。

あとがきより
岡さんと知り会ったのは僕が作家デビューをしてから間もなくのことで、まだ20代でほっそりとした、長い黒髪の聡明な女性だった。

ときどきひどく頑固になり、言い合いみたいなことをすることもあったが 大声で笑うことと洋服を買うことがなにより好きな人だった。
本書の編集作業を彼女がまっとうできなかったことが、僕にとって心残りになっている


岡さんの高校の同級生、宗教学者 島田裕巳さんは若き日の岡さんについてこう話しました。
明るい性格ではっきりしているのが特徴。(捧げ物みたいに)本がなるとすれば彼女に対して、同級生として非常に嬉しいというか感慨深いものがありますよね。



と、物語の裏側、理由が紹介されていました。



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